店主の恋愛小説 題20話
2007年 03月 09日
2月4日 晴れ
今日の朝、まだ夜が明けてない時間に浩志と別れた。
理由は自分でも良くわからない。頑張って理由を見つけるとしたら自由になりたかったから。
だけど、本当は違う。
振り返れば浩志といた時間は柔らかで、優しくて、幸せだった。
きっと今でも浩志が好きだ。
なのに何でこうなるのか・・・・・
誰にも言っていない2ヶ月前の出来事。
私は初めて子供を堕ろした。勿論、浩志との間に出来た子供だ。
あの日から私は、人殺しの仲間になった。
浩志に相談も出来ず、独りで決めて、独りで堕ろした。
あの日は罪悪感は凄まじいもので、街を歩くと誰かに「人殺し、人殺し」と、言われる幻聴や、街中の子供が私のとこに寄ってくる幻覚が見えた。
「子供が出来た」と何で一言言えなかったか。
言えなかった私と言って貰えなかった浩志の間には、間違いなく愛はあったはずなのに、見えない二人の隙間を私は見つめた。
きっと浩志は「結婚しよう」と言ってくれたはずだ。でも、
私は伝えられなかった。
・・・そんな自分が嫌だ。だから私は独りを選んだ。
浩志にも言えなかった何かがあったかもしれない。もし、そうだとしたら二人の関係は何なのだろう?
温め合うのは体では無く心であるべきだ。
だけど、心の温度を測る道具は無い。
重ね合うのは体では無く心であるべきだ。
だけど、だけど、重ねた心を見れる眼鏡は無い。
・・・こんな事ばかり考えている。あの日から・・・・・
好きな人がいて、その人と一緒に居たいか居たくないか、ただそれだけのはずなのに、私は問題を難しくしている。
続く。
今日の朝、まだ夜が明けてない時間に浩志と別れた。
理由は自分でも良くわからない。頑張って理由を見つけるとしたら自由になりたかったから。
だけど、本当は違う。
振り返れば浩志といた時間は柔らかで、優しくて、幸せだった。
きっと今でも浩志が好きだ。
なのに何でこうなるのか・・・・・
誰にも言っていない2ヶ月前の出来事。
私は初めて子供を堕ろした。勿論、浩志との間に出来た子供だ。
あの日から私は、人殺しの仲間になった。
浩志に相談も出来ず、独りで決めて、独りで堕ろした。
あの日は罪悪感は凄まじいもので、街を歩くと誰かに「人殺し、人殺し」と、言われる幻聴や、街中の子供が私のとこに寄ってくる幻覚が見えた。
「子供が出来た」と何で一言言えなかったか。
言えなかった私と言って貰えなかった浩志の間には、間違いなく愛はあったはずなのに、見えない二人の隙間を私は見つめた。
きっと浩志は「結婚しよう」と言ってくれたはずだ。でも、
私は伝えられなかった。
・・・そんな自分が嫌だ。だから私は独りを選んだ。
浩志にも言えなかった何かがあったかもしれない。もし、そうだとしたら二人の関係は何なのだろう?
温め合うのは体では無く心であるべきだ。
だけど、心の温度を測る道具は無い。
重ね合うのは体では無く心であるべきだ。
だけど、だけど、重ねた心を見れる眼鏡は無い。
・・・こんな事ばかり考えている。あの日から・・・・・
好きな人がいて、その人と一緒に居たいか居たくないか、ただそれだけのはずなのに、私は問題を難しくしている。
続く。
by bb_sele
| 2007-03-09 21:25
| Web小説