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私の話、貴方の話、セレクトショップ的な話、恋の話、夢の話、懐かしい話、カレーの話、府中の話、或いはニッチな日記。


by bb_sele
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店主の恋愛小説 第21話

 私は浩志と一緒に居たい。
だけど、一緒にいると不安になってしまう。
あの日から私は、私を見失ってしまった。
季節が悪いだけだと思っていたけど、季節が移り変わっても何も変わらず、むしろ臆病になるだけ。
空っぽだ、私は。空っぽすぎる。空っぽすぎて、人を傷つけるのも簡単に出来てしまった。
そのツケは必ず廻ってくるのは分かっている。
一番大切な人を傷つけたのだから、とても大きなツケが廻ってくるはず。
覚悟は出来ているつもりだけど、それまでに無くしてしまった私を探したい。
私は私を信じたい・・・


浩志へ

傷つけてごめんなさい。
わがままでごめんなさい。
短気でごめんなさい。
優柔不断でごめんなさい。
料理が下手でごめんなさい。
遅刻ばっかりしてごめんなさい。
いっぱい、いっぱいごめんなさい。

いつもかまってくれてありがとう。
いつも待っててくれてありがとう。
優しさをありがとう。
優しい嘘をありがとう。
傘差してくれてありがとう。
シャツ貸してくれてありがとう。
コーヒー入れてくれてありがとう。
温めてくれてありがとう。
朝起こしてくれてありがとう。
元気の出る笑顔をくれてありがとう。
手を繋いでくれてありがとう。
淋しさをくれてありがとう。
切なさをくれてありがとう。
好きになってくれてありがとう。
出逢えた時間にありがとう。
この時代に生まれてありがとう。
超いっぱい、ありがとう。

私が私を見つけられたら、また浩志のとこに行きたい。
浩志の全部が本当に好きだったから・・・・・
それが何時になるのかは、全く見当もつかないけど、無理に出した答えの為に償いが続くのなら、私はどうなってもいい。
だけど、浩志は変わらないで欲しい。
またいつか出逢えた時に、大好きなはにかんだ笑顔をどうしても見たいから。


どれ位のお別れになるかな。
またいつか、並んで歩ける日を信じてるよ。
いつだって浩志と心を重ねたいと思ってる。
とっても寂しいけど
取り敢えず、さよなら。                美里より。
by bb_sele | 2007-03-11 18:30 | Web小説